ちょっと前の記事ですが、農業DXの普及を進めていきたい私からすると嬉しい内容でしたので、シェアします。
施設園芸農家のデータをオンラインでつなぎ集約するクラウド「SAWACHI(サワチ)」だ。生産者はそのデータを活用し、生産性や収益向上に結びつけることができる。高知県の「農業デジタルトランスフォーメーション(DX)」の取り組みに迫る。
日本農業新聞
記事の紹介
2022年12月14日
ハウス内環境の把握で収量アップ! 高知県が取り組む新しい農業の形に迫る
(日本農業新聞)
農業における産官学連携の良い事例のようです。
ただ、タイトルを見ただけでは、今までの農業DXとはどう違うのか?よくわかりませんね・・・
少し深堀してみましょう。
筆者の興味関心
農業DX、特にデータ活用は昔っから言われてきました。
しかしながら、データを取っただけで満足しちゃうことが多いんですよね。
ただし、今回の高知県の事例は違います!
データを集めて、データを使って、生産性UPや収穫量予測など栽培のその先まで見越しています。
私が特に注目したのが、データが見やすいインターフェースです。
また、新規就農者をメインターゲットに据えている点も評価が高い!
これだけ農業DXだのIoTだの叫ばれていて、スマホやパソコンが普及した昨今では、農業とデジタルを掛け合わせない就農者はいないと言っても過言ではありません。
ましてや、経験値が圧倒的に少ない(ほぼ無い)新規就農者はこういったデータ活用型で、ベテランとの差を埋める必要があります。
従って、新規就農者にこそどんどん活用していってほしいという開発側の想いは理解できますね。
さらに、高知県独自の取り組みという点も効果的と思います。
日本には、「WAGRI」というデータ活用基盤が既にありますが、個人的にはやや規模が大きすぎないか?と感じています。
取り組み自体は非常に有意義で、データ活用型農業の推進には欠かせないツールです。
一方で、今回紹介した高知県の事例は、比較的閉鎖的なコミュニティの中でデータを活用することからスタートしているため、高知県内で農業を行なっていく方々に寄り添ったものです。
まずはスモールスタートで軌道に乗せることが重要な新規就農者にとっては、このくらいがちょうどいいのかもしれません。
まとめ
さて、今回は高知県の産学官連携で開発された「SAWACHI」をご紹介しました。
記事を読む限りでは、今まで収集のみで終わっていたデータを「使う」「共有する」ことに長けた素晴らしい取り組みと感じました。
このようなローカルなデータ活用型農業が日本中に広がり、地域の農業が強くなれば、自ずと日本の農産物がさらに魅力的になるのでは無いでしょうか?
皆さんはどう感じましたか?
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