【第2話】どうする日本?どうする農家?中小企業診断士が見る日本の農業。人材確保問題をぶった切る。

お役立ち情報/useful-info

投稿期間が空いてしまいましたね。申し訳ございません。
中小企業診断士シリーズの第2話です。
第1話はこちら。

今回は、「人材確保」に着目していきます。
出典は前回同様です。

https://www.j-smeca.jp/attach/kenkyu/honbu/h28/jisedainougyou_semenokeiei.pdf

農業人材を確保するにはどうする?

農業人材問題は全国的に露呈していることでしょう。
茨城県でも例外ではありません。

全体的な農家数が減少しているとはいえ、後継者がいる農家は平成22年から平成27年の5年間で約1/2にまで減っています。
このようにデータでみると、ゆゆしき事態ですね。
その背景には何が隠れているのでしょうか。
安易に思いつくことは、以下だと思います。

  1. 収入が安定しない。
  2. 親の苦労を見ているため、自分もそうなるのではないかと不安がある。
  3. 親が子に継がせたくないと言い切っている。
  4. 農業以外の職に就く予定である。

それ以外に何があるか、報告書とデータを見ながら考えていきましょう。

家業を継ぐ時代は古い!?

実は今、非農家出身者から農業が注目されています。
とあるアンケートによると、農業学生の6割以上が非農家というデータもあります。
これまでは、実家の農業を継ぐというイメージが強かったわけですが、今では農家出身でも農業法人に就職する学生が多いというデータも見受けられます。
さらに多いのが、農業法人や企業を経験したうえで、農業における自営を志す学生です。
ここで疑問に思うことは、こんなに志が高い人材がいるのであれば、茨城県を代表とする農業県は安泰ではないのでしょうか?
ただ、次に挙げる不安材料により、断念するケースが多々あります。
なぜなら、筆者もその一人なのですから。

農業を仕事にする上での障壁ワースト5

平成28年の農村白書からの引用ですが、それをまとめてコメントを付け加えてあります。
課題解決(案)にもなりうるので、参考になさってください。

  1. 経営能力
    ここは中小企業診断士の腕の見せ所ではないでしょうか。
    経営者が診断士自体を目指すことでも経営スキルを身に着けることもできると思います。
    ただ、そんな余力や時間を持てる方は少ないと思いますので、そういう方を支援していく診断士になっていきたいですね。
  2. 資金確保
    クラウドファンディングやJAバンクのローン、自治体や国の補助金利用など使える手はありますが、それを獲得するためには事業計画や収益化モデル、出口(販売)戦略の構築が重要です。
    これも診断士の力を借りるのも手でしょう。
    補助金は毎年(毎期)で余ることも多々あると関係者から聞いたことがあります。
    使いたいと思っていても、どのように申請するのか、どの補助金が使えるのか、知識がないとなかなか辿りつけません。
  3. 農業スキル・機械の知識
    生産している品目の部会や青年部の集まり、農業大学校、自治体などが開催する勉強会への積極的参加で徐々に解決していくことでしょう。
  4. 生計維持
    収入が安定するまで実家や師匠の家などに住み込むのもありだと思います。
    ご自身ひとりの力だけでは何ともならないこともあります。
    そこは誰かを頼りましょう。
    お金の使い方を学ぶためにファイナンシャルプランナー(FP)の勉強をするのもありですし、逆に中小企業診断士がFP資格を持ち、アドバイスすることもできるでしょう。
  5. 農地確保
    まだまだ整備が進んでいない現状があります。
    地域のつながりから土地を格安で取得あるいは賃貸できる可能性もあります。
    そういった点では、公平ではないかもしれませんね。
    しかしながら、それが現実でもあります。
    個人的には、誰もが農地を売買できるような「農地プラットフォーム」を構築したいと考えています。
    構想段階なので具体化はまだまだ先ですが、必ず実現したいプロジェクトです。

まとめ

以上のことからも、農業を志す人材が危惧しているのは、経営や資金・農地確保といった安定と成長につながる要素です。
これらの不安を解消させる施策案を検討していきましょう。

なお、茨城県は農業人材への教育の場が充実していると思います。
最後にそのリンク先を紹介していきます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました