中小企業診断士シリーズの第3話である今回は、安定と成長の事業について考えてみましょうか。
筆者が安定と成長にこだわる理由は、企業はそれらを繰り返して大きくなるからです。
安定だけではいずれ他社に追い抜かれて存在価値がなくなります。
成長が必要です。
また、衰退後の再生も成長なくては成し得ません。
ですので、私はこの安定と成長を肝に銘じているのです。
出典 経営改革とは?(1)~ 企業が永続的に生き残るためには ~
日本能率協会コンサルティング
https://www.jmac.co.jp/column/detail/chie002.html
これまでのあらすじ
第1話にて課題と解決策をとらえていく必要があると述べました。
また、第2話では、人材を確保するにはどうするかを考えてみました。
安定?成長?
筆者の考える「安定」と「成長」は以下の通りです。
【安定】
- 毎月~半期ごとの損益がほぼ一定であること。
A.回転率の高い畑作の場合は、最短1か月で回収するなど。
B.稲作は繁忙期外の畑作や果樹と組合せ、半期サイクルで回収を見込むなど。
C.果樹の場合は収穫や手入れの時期が異なるよう多品目化など。 - 離職率が低いこと。
A.100日以上の年間休日確保。
B.市況を反映させた給与水準。
C.可能な範囲で福利厚生を充実させる。
【成長】
- 1~3年間の利益が右肩上がりであること。
A.出荷数を増やす取り組みをしている。
B.付加価値を高める加工やブランド化を行っている。
C.減農薬・適正施肥によりコストダウンしている。 - 事業を拡大していること。
A.作付け面積を増やしている。
B.雇用を増やしている。
C.多事業化している。
机上の空論では?
前述の「安定」と「成長」は理想論に感じるかもしれませんが、一般に伸びているとされている事業は、上記のことが言えると思っています。
従業員が定着しているかどうかも大切な要素です。
それは農業界においても同じです。
では、机上の空論にならないためにも、どのような施策をうつべきかA~Cの案を記載してみました。
次回は報告書の内容もまとめながら、深堀りしていきましょう。
https://www.j-smeca.jp/attach/kenkyu/honbu/h28/jisedainougyou_semenokeiei.pdf
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